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公演情報

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舞う・語る・唸る~日本の「音楽つき語り芸」のう、じょぎ、ろう!第2回

2017年3月1日(水) 19:00開演(18:30開場)

会場:すみだトリフォニーホール 小ホール» 座席表

曲目
能●『道成寺』語り ほか
女義太夫●『傾城阿波の鳴門』十郎兵衛住家の段
浪曲●「仙台の鬼夫婦」

出演者による座談会
出演
能:安田登[謡]、槻宅聡[笛]
女義太夫:竹本越孝[浄瑠璃]、鶴澤寛也[三味線]
浪曲:玉川奈々福[浪曲]、沢村豊子[曲師]

チケット情報

料金
[全席指定]¥3,000

電話からのお申込み

トリフォニーホールチケットセンター03-5608-1212

電話受付時間/10:00~18:00(土・日・祝営業)

割引
すみだ区割(区在住在勤)¥2,400
すみだ学割(区在住在学の小・中・高校生)¥1,000
トリオ割(同時に3枚以上のお申込みで5%引き)

※各種割引にてお求めの場合は、一般発売以降、トリフォニーホールチケットセンターお電話・店頭にて承ります。
発売日
チケットメンバーズ先行発売:2016年9月7日(水)
一般発売:2016年9月11日(日)
チケット取扱
トリフォニーホールチケットセンター 03-5608-1212
チケットぴあ 0570-02-9999(Pコード:310-441)
イープラス http://eplus.jp/
お問合せ
トリフォニーホールチケットセンター 03-5608-1212

主催:(公財)墨田区文化振興財団(すみだトリフォニーホール指定管理者)
企画制作:オフィス福太郎

※都合により公演内容の一部が変更となる場合がございます。
※未就学児のご入場はご遠慮下さい。
※本公演の半券提示で「すみだ北斎美術館」(2016/11/22開館)入場料の優待あり。

【能】 『道成寺』語り

「あの山伏こそお前の夫になる男だ」という親の冗談を真に受けて育った娘は、ある夜、山伏の寝所に忍び入り「早く妻にしてください」と言い寄る。驚き逃げた山伏は、道成寺の鐘を下ろしてその中に隠れる。男を追う娘は、折から渦巻く日高川を蛇体となって泳ぎ渡り、道成寺までやって来ると鐘が下りている。蛇体の娘は、自身の体で鐘を七巻きし、その尾で鐘を叩くと、鐘はどろどろに溶けて、中の山伏も死んでしまった。

女義太夫 『傾城阿波の鳴門』十郎兵衛住家の段

阿波の徳島の玉木家の家宝、国次(くにつぐ)の刀が盗まれてしまい、刀を捜すため家臣の十郎兵衛は盗賊に身をやつし一人娘を十郎兵衛の母に預け、妻のお弓とともに大阪に来て数年になる。
ある日お弓が一人でいるところへ西国順礼の娘がやって来るが、その子は十郎兵衛とお弓夫婦の子のおつるで、親に会いたいため一人で順礼に出たということが分かる。
立場上母親と名乗れないお弓は、おつるに国へ帰るよう諭し、おつるは泣く泣く出て行く。
しばらく一人で嘆き悲しんでいたお弓は決意を固め、おつるを追いかけて行くのだった。

【浪曲】 「仙台の鬼夫婦」

仙台伊達藩六十二万石の、家老職で三千石、砂子三十郎というお方の一人娘で名をお貞。仙台一の器量よし。武術もたしなみ、薙刀が静流の名人、その上利口。同じご家中で、無役で七百石をいただく伊井仙三郎直人という人。身を放蕩に持ち崩し、飲む、打つ、買うの三道楽、中でも勝負事が大好き。ところがこの仙台一の放蕩者に、なぜかお貞が惚れこんで、親の反対押し切って押しかけ女房にとなりました。不釣り合いな夫婦、さあどうなりますか。

【第1回公演レポート】語り藝のエッセンス/長谷部浩(演劇評論家)

 「のう、じょぎ、ろう!」と聞いただけでは、なんのことだか首をかしげるだろう。
 けれど、日本の「音楽つき語り芸」と副題を読んで、なるほどと膝を打った。
 能、女流義太夫、浪曲。この三ジャンルがひとつの舞台に乗るのはめったにあることではないが、室町、江戸、明治それぞれの時代に生まれて、現在も命脈をたもっている藝のエッセンスを一日で楽しめるのではと期待した。
 私にとってすみだトリフォニーホールはクラシック音楽を中心とするイメージがある。小ホールに入るのははじめてだったが、集客がむずかしい時代、ユニークな企画がゆえに、ほぼ満席となっているのに驚いた。


玉川奈々福[浪曲]、沢村豊子[曲師]

玉川奈々福[浪曲]、沢村豊子[曲師]
ⓒ星ひかる

 まずは、浪曲から。舞台中央に色鮮やかなテーブル掛け(聞けばこれが正式名称だそうな)のうしろにすっくと立つのが玉川奈々福。金魚の柄がトレードマークである。新進気鋭の浪曲師で才気煥発。企画力、実行力にも富んだ実力派として聞こえている。上手に控えるのは沢村豊子師匠で、穏やかな風貌ながら、きっさき鋭く三味線を弾く。
 今日の演題は『悲願千人斬りの女』。小沢信男の原作を奈々福が浪曲に直したという。明治初期に活躍した歌人の松の門三艸子の男性遍歴を描いている。「千人斬り」というと生々しい話かと思ったら、奈々福の語り口は、さばっとして痛快。会話部分に相当する「タンカ」も颯爽たるものだ。
 松の門が男性とどうつきあったかよりも、松の門と彼女に岡惚れして武士を捨てて従った男性との愛憎に満ちた関係に焦点が合う。心地のよい酔い。さわやかな色気。ぎりぎりの状況で身体を張り、頭を駆使して人生に向かい合う人間のおもしろさが伝わってくる。浪曲が情を描くにすぐれた藝能だとよくわかった。奈々福は、表情が細やかで、しかも姿勢がきりっと正しい。心意気を売る藝である。
 一気に語って話の佳境で「ちょうど時間となりました」といさぎよく断ち切る呼吸も見事。豊子師の糸に支えられ、奈々福が縦横無尽に新作を語る時間を楽しんだ。


竹本越孝[浄瑠璃]、鶴澤寛也[三味線]

竹本越孝[浄瑠璃]、鶴澤寛也[三味線]
ⓒ星ひかる

 続いて竹本越孝の浄瑠璃、鶴澤寛也の三味線による義太夫『碁太平記白石噺』の七段目にあたる「新吉原揚屋の段」である。歌舞伎でも時折取り上げられる「揚屋の段」だが、聞きどころは、全盛の傾城宮城野とその妹で奥州生まれの田舎娘しのぶの対比にある。歌舞伎ではそれぞれの役にあった役者が演ずればいいが、義太夫ではこのふたりをあざやかに演じ分けなければならない。ましてふたりの話を聞いていた男、惣六も語り分けなければならない。今回は詞章のプリントを配布し、義太夫節の言葉に慣れない観客にもわかりやすく配慮していた。義太夫は太夫の語りと三味線の息の詰め方によっていかようにも物語がうねりを創り出すのだとよくわかった。
 明治時代の「娘義太夫」は全盛を極めて、ファンは「サワリ」といわれる聞き所になると「ドースル、ドースル」と声を掛けた話がよく知られている。現在の女義太夫は、人形をともなわない素浄瑠璃として着実に藝の伝承が行われている。今回は、たとえば『桂川連理柵』「帯屋の段」のように誰もが知る話を選ばなかった。全体を通すテーマに忠実に、隅田川(大川)のそばにあり不夜城といわれた廓の空気をよく伝えていた。


安田登[謡]、槻宅聡[笛]

安田登[謡]、槻宅聡[笛]
ⓒ星ひかる

 休憩をはさんで、能の登場である。能には、シテ方などそれぞれの職分があるが、ワキ方の安田登と笛方の槻宅聡による。取り上げたのは能の代表的な演目「隅田川」を断片的に取り上げる。謡いと笛だけで幻想的な世界が創り出されるのも驚きだが、表面上にある言葉と音楽だけではなく、能がまさしく身体の藝なのだとよくわかった。安田が舞台上に立ち、歩くだけで、その身体は物語を語り出すのだった。「能の詞章は、一文の後半を強くいう特徴がある」との解説もおもしろい。藝と解説が一体となった舞台である。
 続いて夏目漱石の『夢十夜』を取り上げる。漱石自身が安田の属する下掛宝生流を習っていた縁を聞くと、明治時代の文人の教養が漢籍や西欧文明ばかりではなく、藝能にまで届いていたことに驚く。『夢十夜』は漱石の作品のなかでも、近代小説とはいいがたい。幻想性に富んだ物語だが、能が持つイメージを呼びさます力とよく呼応して、暗い山道の空気感があざやかに描き出された。下手ワキから三味線の音が聞こえたのも効果的だった。
 その種明かしは、続く『我が輩は猫である』の猫が餅をくらう件りで明らかになる。浪曲の奈々福が三味線を持って、下手舞台に曲師として登場し、独特の即興でこの舞台に斬り込んでくる。荘重さと滑稽さが綯い交ぜになった舞台だった。猫の行動は人間には予想がつかない。その自在にして気ままなありようが、この能と浪曲三味線の「異種格闘技」によって描き出された。意味ある共演だと思う。


出演者一同による座談会

出演者一同による座談会
ⓒ星ひかる

 語りの藝が室町時代から現在まで渾然一体となったひとときで、出演者全員による座談会もおもしろく、ためになった。
 十一月二十二日にすみだ北斎美術館が開館するという。江戸の記憶が現在まで堆積する隅田区の地で、またこんな清新な企画を観たいと願って、トリフォニーホールを後にした。



長谷部浩(はせべ ひろし)
1956年生まれ。慶應義塾大学卒。演劇評論家。東京藝術大学美術学部先端芸術表現科教授。紀伊國屋演劇賞審査委員。著書に『天才と名人 中村勘九郎と坂東三津五郎』『菊五郎の色気』(文春新書)、『菊之助の礼儀』(新潮社)など。蜷川幸雄との共著に『演出術』(ちくま文庫)。また、編著に『坂東三津五郎 歌舞伎の愉しみ』『坂東三津五郎 踊りの愉しみ』(岩波現代文庫)などがある。

TITLE
Noh, Onna-gidayu, and Rokyoku
DATE
wednesday 1 March 2017 7:00PM
HALL
Recital Hall
ARTIST
Noboru Yasuda, noh player
Satoshi Tsukitaku, ryuteki flute
Koshikoh Takemoto, joruri-reciter
Kan-ya Tsuruzawa, shamisen
Nanafuku Tamagawa, royoku performer
Toyoko Sawamura, shamisen accompanist in Rokyoku
PROGRAM
Triphony Hall Ticket Center
TEL.03-5608-1212

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